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もーう うれしかったですね バッチリでましたよ これがスルッとでるからですねー カレンダーに丸をつけるんです うれしいからでたよーって

2015年08月

順位を決めるのはあまりに困難なのでリリース年順で紹介します。

V.A. / Ninja Cuts: Flexistentialism

初めて買ったNINJA TUNEのCDがこれ。CD2枚分、どの曲も思い入れがあるし、とはいえやはりはScratch Yer Hed(Squarepusher mix)。こんな音楽聞いたことねえぞ何だこりゃ今耳の中で鳴ってるこの音楽は何だ立てないよああ危ない電車降りるの忘れかけたよっていう学校帰りの電車内。

Animals On Wheels ‎/ Designs And Mistakes

当時はドリルンベースとか言われて、まあ確かにそうなんですが、高校生の私はこんな難解なCD聴きながらわかった気になってましたが、このCDの本当の良さに気づけたのは後から何気なく聞き直してみた時でした。イキってましたすみません。

Coldcut ‎/ More Beats + Pieces

ColdcutのアルバムはもちろんLet Us Playも捨てがたいのですが、「この世の中にはこういう音楽もあるんだよ」っていう、美味しい音楽の一番美味しいところだけ切って集めて並べなおしてそれが新しい別の音楽になるということを天才DJの皆様に教えていただいた御恩は一生忘れません。

Kid Koala ‎/ Carpal Tunnel Syndrome

NINJA TUNEという存在を知り、最初に欲しいと思ったアルバム(といっていいのかどうか)が当時カセットテープでのみリリースされたScratchcratchratchatch。ダイアルアップ環境で繰り返し繰り返し試聴を再生したAlmost Easy Listening。なんだよこのかっこいい音楽は。あの衝撃から4年期待し続けてこのアルバムとの出会い。

Fog ‎/ Fog

へたうまミクスチャーロックンロールヒップホップの極北。究極系。哀愁と郷愁と在りし日の少年時代へのバック・トゥ・ザ・フューチャー。狙って作れそうでいて、しかしながらまったくもって辿り着けない完成度の楽曲群。

Jaga Jazzist ‎/ A Livingroom Hush

Wagon ChristのSorry I Make You Lushと迷ったものの、Wagon Christ先生にはTarry Ho!という揺るぎない名盤がありますので、NINJA TUNEの中からピックアップするならばJaga Jazzistは外すことはできません。中期NINJA TUNEの方向性を決めたというか拡げたというか、価値観の風船をこのアルバムがふくらませたみたいなところがあります。

Hint ‎/ Portakabin Fever

何も考えずにぼーーーーーっと、のんびりとどこまでも平和的にすべての思考回路の電源コードを抜いて聴いていたいアルバム。そしてアルバムを通して聴きたいアルバム。CDアルバムというパッケージのありがたさ。

Bonobo ‎/ Dial 'M' For Monkey

このアルバムまでのBonoboは本当に良かったんですよ、ひとつ前のアルバムも、もちろんこれも。なんで路線変更してしまったのか、分かるんですよ、ミュージシャンたるもの同じ場所にあぐらをかいている訳にはいかないことは。安穏よりも未知の荒波を求めることが創作行為の原動力であることが。でも、このアルバムがいいんです。肩の力の抜けたリラクシンスタイルを支える、複雑に聴こえないのに単調でないドラムスの骨組みと基礎工事の安心感。世界がタイムリープの渦に巻き込まれたらその時はこのアルバムが流れていて欲しい。そして永遠に続いて欲しい。

Daedelus ‎/ Love To Make Music To

実験精神と愛情と独りよがりの創作意欲とダンスフロアへの迎合とヒップとホップとポップスと悪戯心と天邪鬼が西海岸の乾いたブレイクビーツに取り憑いた傑作。これ以前でもこれ以降でもない、この時がDeadelusの音楽の南中時刻。

Amon Tobin ‎/ ISAM

Foley Roomまででもはやこれ以上の深みはないだろうと思わせといて、これだからなあ。音のアイデア番長の如き音と音の加工と加工された音。音に対するフェティシズムあるいは錬金術。



 Plag**、流行ってんだかどうだか、よく分からんのですが、あれこれと他愛もないこと投稿したり、Skip/Spreadしたり、自分の価値観でエンジョイしている日々であります。いづれどこかでパンデミックへと至るんだろうと想像してますが、想像はあくまでも想像の域を越えませんので、まあどうなることか。

 さて、私がPlag**を始めた頃(まるで大昔のことのように古参ぶってますけど、たったの10日前だ!)は、おしゃれ写真とネタGIFと飯テロとHello Worldに占拠されていたPlag**空間でしたが、その後ネタGIFはやや鳴りを潜めてる感じです(もやっとした表現でぼかす)。最近増えてきたのは日常のひとコマ的なサムシングでしょうか。

 ちなみにユーザー数は徐々に増えてるみたいで、何に驚いたってPyongyang, North Koreaから投稿があったこと。北朝鮮っすよ、平壌っすよ、インターネットあるの? あんた誰だよ?
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 ↓ 地図で確認してもやっぱり平壌。でもよく見ると平壌国際空港付近だから、外国人かもしれない。
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 そんなこんなで、徐々にこの世界に広まりつつあるPlag**病(再帰的表現)。

 早いもんで、"Aphex Twin is back"の熱狂からもうすぐ1年。rockin'onに掲載されてる、去年のPitchforkのインタビューの翻訳記事を今あらためて読んでみたら、リリース以降から今日までの行動に関してあれこれヒントをちらつかせてて、面白い。

●ユーチューブにすでにおびただしいほどの『サイロ』と称した偽音源が上げられていることについては次のように語ったという。「最初のやつは観たけど、も う2万6千回くらい再生されてるから、偽物を作る連中にとっても明らかに魅力的だよね。『こっちも本物を一緒に上げとけばよかったぜ』っていう感じだよ。 とはいえ、まだ出せないからね。ぼくは。ユーチューブってどれくらい金になるの?」
●リチャードの別プロジェクト、コースティック・ウィンドウのテスト盤音源がネットで売り出されたところ、リチャード側とファンの有志で出資して音源を買い取ったことについては次のように振り返っている。「あれはもうすべてがただ感動的だったよ。『なんだかんだいって、人間愛っていいもんだ』って思えたよ。ファンはあの音源を手に入れるだけで満足してたんだ。ああいう音源なら自宅にあと数千くらいはあるからね。そういうのも全部出しちゃうべきかな」
 SoundCloudでの『user48736353001改めuser18081971』大量アップロード騒動のきっかけはこのへんにありそうな気がするし(数千もあんのかよ!)、

●現在、リチャードはMIDI仕様のパイプ・オルガン、ディスクラビア使用のピアノ、PCで制御されたパーカッションなどを使った音楽に取り組んでいるという。
 インタビュー公開当時は、「へー、相変わらず色んなコトやってるなー」としか思ってなかったけど、まさかのショートスパンでリリースされたComputer Controlled Acoustic Instruments pt2[EP]についてもすでに語ってたりとか。

●エイフェックス・ツインとして1995年に制作されたと言われ、流出音源としてネットで取り沙汰されてきている『Melodies from Mars』については確かに自分が作った音源だと次のように認めている。「ネットで出回ってるのは本当にあれのひどいコピーなんだ。あれはワープに渡した音源だから、ワープにいたクソバカが数年前に流出させたってことになるよね。実際、あれにはまた取りかかって編集をやり直してもうちょっとで出すところまで行ったんだけど、また気が削がれちゃってね。やり直すと、あれにはもう山のように音源があったことを思い出すことになるんだよ。もともと2枚組として始めたものが4枚組分くらいの音源はあるんだよね。だから、本当にまとめるのがしんどいんだ。ワープか誰かに来てもらって『もういい加減にあれ出しましょうよ』って尻をひっぱたいてもらえればやれそうなもんなんだけど。でも、ワープはそんなことしてこないし、ぼく次第ってことになっちゃうんだよね。ぼくに口を出してくる人なんてほかにいないしね」
 Warp Recordsへの愚痴をこぼしつつ、「未完成の楽曲もいつか公開できたらな」みたいな雰囲気を匂わせてるのはSoundCould騒動とか、ORPHANED DEEJAY SELEK 2006-2008 につながってるのだと思う。

 どうも、こんにちわんこそば。皆様、がんがんPlag**ってますか? 上に向かってSpreadしてますか?
 そうですよ、何はさておき、今、時代はFacebookより、Twitterより、Instagramより、Tumblrより、断然、Plag**ですね。キてますよ、キまくりあがってますよ(© Mr.ノリック)、ええ、そうなんですよ、よ、まあ、よくしらないんですけどね。

hiw-mechanics

Plag**の概念、インストール&アカウント取得、そして基本的な使い方について

 そんなもんは、よそのサイトでなんぼでも書いとるから、そっちでどうぞ。


Plag**の良いとこ

 まず何と言っても、つまらん企業アカウントがいない。これだけでもなんと自由で開放的なことか。そして、高粘着性のキチガイもいない。最高です。位置情報が投稿に結びついているものの、自宅が特定されるような詳細なものではないから、基本的に匿名性が高い。インターネットにおける自由とはこんなにも素晴らしいものだったのか。自由最高!
 愚痴であれ、世界の真理であれ、いざ書き込んだ自分の投稿は近くの誰かを通じて、世界へと拡散されていくわけですが、増えていく数字と地図上の感染拡大状況は、小脳の承認欲求シナプス結合をダイレクトに満足させてくれるドラッグ感を伴っていますので、すなわち中毒性を持っているという事であります。
 まだ、みんなどう使っていいものやら、あんまりわかってない(いや、使い方ぐらいわかってるけどこれを使って一体どういうコミュニケーションを創造していけるのか全員が手探り状態なのが現状)から、何を投稿してもとやかく言われない。すべてはまだ実験のフェーズにあるのです。そこの面白さ。さらに、前述したとおり匿名性が高いし、フォロー&フォロワーなんて概念もない。それらがあいまって、好き勝手なんでもとりあえず言いたいこと言えるサイバー空間。それが今のPlag**。

Plag**の悪いとこ

 投稿してるのがほとんど外人さん。たまに日本国内の位置情報をもったカードも出てくるけど、やっぱり割合で言うと海外が多い。心情としてはやっぱり身近な情報が入ってくるとなんとなく嬉し楽し大好き。が、これは私の住んでるところが結構な田舎だから、伝染してくる情報が少なすぎて、結果的に地理的に関係性の薄い海外の投稿ばっかり来てるのかもしれない。その辺はよく分からん。
 そして、Plag**という新しいメディア(あるいはコミュニケーション手段、あるいは表現方法)であるにもかかわらず、Tumblrにありそうなちょっとウィットに飛んだ格言とか、おもしろGIFとか、あるいはInstagram病を拗らせたおしゃれ正方形写真とか、そんなんを投稿してる人が多い。やめようぜ、そういうのは。そういうことしたかったらさ、今あるそのメディアでやっときゃいいじゃないですか。せっかく未知の何かが生まれようとしてるんだから、その辺の可能性をもっと追求していこうぜ。



つまり何を言いたいかというと

 とりあえず興味持ったら、Plag**始めてみようぜ。なにこれ?ってなるけど、何かしらの、何か分からんけど、これは面白いことになっていきそうだ的ワクワク感が充満している所それがいまのPlag**なのだと思うので。

 猫と遊んでいるうちに日が暮れて、焼き鳥とかそうめんとか晩飯をたらふく食って、クーラーの効いた部屋でテレビ見ながら本読んでたら、うとうとと眠ってしまって、クーラーかけてるのに寝汗で目が覚めたから、アクエリアス飲んで、冷凍庫にあったあずきバー食べて、PCへ向かって、こうやってその一部始終をブログに書いている、こんな人生も悪くない。そしてあずきバーは今日も硬い。

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